Let's e-Tax

4 申告データ作成

Let's e-Tax(旧版:平成19年分)へ
Mot vide de sensサイトトップへ

ついに確定申告書のデータを作成する。e-Taxのメインである。準備段階である開始届と初期登録は終了している前提で書く。

4.1 必要書類等

 申告に必要な書類・機器・情報はすべて揃っているだろうか。意外にアレがない、コレはどうした? となるものだ。一応、チェック表を用意したので点検してほしい。

源泉徴収票 給与・年金所得者は基本中の基本。いくら収入があり、いくら税金が天引きされてたか。
社会保険料控除対象の領収書等 国保・介護・後期高齢者の領収書など昨年1年間(1〜12月まで払ったもの。前年度分で1〜3月に払ったものを忘れるな)に払ったヤツ。他、ニートの子供の国民年金保険料とか。
生命保険・地震保険料控除の証明書 領収書じゃなくて控除証明書ってヤツ。ちなみに証書とは違う。ないなら生命保険会社とか損害保険会社に電話。
配偶者のパート・年金の源泉徴収票 配偶者控除または配偶者特別控除に影響があるので、用意しておく。
配偶者について、給与収入が65万以下、年金収入70万以下(配偶者が65歳以上の場合は120万)なら不要。(他にもいろいろ不要なケースはあるけど、あっても特に困ることはない)
医療費の明細書 事前にExcelなどPCで作成しておく。ノートと電卓で作成してもいいけど、せっかくPC使ってるんだから。ってゆーか、ここでe-Taxに向いているか否かがハッキリすると思う。
預金通帳 還付金を受け取るために支店名・口座番号が必要なので。
利用者識別番号 e-Tax用の利用者識別番号。
ICカードリーダライタ PCに接続しておこう。
住基カード ICカードリーダライタに挿し込んでおこう。
電子証明書の暗証番号 電子証明書を読み出すために必要。
e-Taxの暗証番号 e-Taxに送信するために必要。

4.2 申告書作成

 初期登録を終えるか、図のように「既に初期登録を終わっている」状態で進んでくると、いよいよ申告データの作成となる。

 計算がコンピュータ任せになり、紙に自分で計算するより易しくなっているが、ある程度以上の知識がないと、なかなか難儀な作業かもしれない。途中で一旦、中止したいこともあるだろう。そういう場合に備えて、ちゃんと今までの作業状況を保存することができるようになっているので安心してほしい。

 保存したデータを利用して再開する場合については、「4.5 データ読み込み」で解説する。

 作成する申告書を選ぶ。
 書いてあるのでしっかり読んでほしいが、迷った場合は給与や年金所得者は申告書Aを選んでおけば間違いない。ただし、不動産を売ったり退職所得があった人は分離課税申告書を使用する。

 開始届や初期登録を終わってますか? という確認である。
 終わってるのでOKを押す。この解説を読んでる人は「いちいち要らないだろ」と思うかもしれないけど、理解力に欠ける上に、その自覚がなく、事前の下調べもしないヤツは、山ほど要る。そーゆーヤツらのためってコト。

 なんてゆーか日本ってほんと手取り足取りで過保護だと思うんだよね。、e-Taxに限らず、例えば電車やバスの「足元お気をつけください」とか。役所も企業も大変だわ。しかも、バス降りる時、毎回「足元に気をつけて」と言われて慣れてるもんだから、気なんかつけてないっての。
 こーゆーコストって最終的に納税者や消費者が払ってるワケ。無駄極まりない。

 これは申告書Aの画面。
 各項目のリンクをクリックすると詳細な入力画面が現れる。源泉徴収票や各種領収書・証明書を駆使して入力して行こう。

 途中で中断したい場合は、画面下部(左図では切れてるけど)に「入力データの保存」ボタンがあるので、それを押すと、データを保存できる。

 保存データは、初級者のうちはマイドキュメントか、デスクトップに保存すること。

 入力が終わったら、「入力終了(次へ)」。

 住民税に関する事項に進める画面。
 筆者はここは流したが、給与から住民税が天引きされていて、かつ、他の所得がある人はよくよく考えることをオススメする。

 例えば、いつもの年とは違って、昨年、一時所得がガッポリあったような場合、6月から20年度の住民税がまともに給与から差し引かれてしまうと、下手すると給与額がゼロに近くなることがある。勤労意欲に差障るではないか。
 そんなわけで、その分を給与天引きではなく、別立てで納付書で納税できるように、給与以外の所得の徴収方法を選択できるようになっている。
 他にも配当所得に関する事項があった気がするな。筆者には関係ないので忘れた。

4.3 氏名・住所

 氏名・住所や、口座番号の入力。
 別に「申告書作成」と項目を分ける必要もなかったんだけど、ちょっと長くなってきたので切ってみた。

 別にいいんだけど、もうちょっと縦の長さを短くできないかな? 解説ページ作りにくいじゃないか(笑)

4.4 送信準備

 送信する前に、申告内容を確認することができる。チェックをつけたものについて、印刷データを作成することができる。筆者はチェックを全部外してここは流したが、紙で残したい人はやっておこう。(AdobeReaderがインストールされている必要がある。当然、プリンタ接続も必要)

 個人的には、ここでの印刷はあまりオススメしない。
 「税務署に提出したデータと同じものを確実に残す」という観点から、送信後に印刷した方がいいと思う(後で解説)

 警告が出る場合があるが、「OK」で強行していく。

 利用者識別番号を入力し、一番下の送信方法の選択に移る。
 途中の「税理士」のところはパス。税理士に頼むくらいならこのサイト見てないだろ。「登記事項」のところは知らない。

 で、その「送信方法」。
 この解説ページでは、e-Taxソフトを使わずに送信するので、上を選択。使ってる人には悪いが、あと少しで送信できるのに、ここまできてわざわざe-Taxソフトを使う意味がわかんない。

 一緒に送信するものの選択だが、会社から源泉徴収票が紙ではなくデータで貰ってるような人は、下を選択することになるのだろう。
 紙で源泉徴収票を貰っている人は添付しなくてもよいので上を選択するが、自宅で3年保存して税務検査に備える義務があるらしい。

 次はいよいよ送信だ。
 ここまで一度も保存してない人はそろそろ一度、保存しておいてもいいかもしれない。
 「次へ」を押すと警告が出ることがある。ちゃんと保存していれば強気にOKで行こう。

4.5 データ読み込み

 https://www.keisan.nta.go.jp/h20/ta_top.htmにアクセス、下の「作成再開」のボタンをクリック。
 出てきた画面の、一番上、平成20年分、所得税の確定申告所を選ぶ。あとは保存したファイルを選択すればOK。申告データだけではなく、どのページまで進んだかも記憶してくれている優れものである。

© NAV
inserted by FC2 system