深圳(Shenzhen)

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1日目(2008.4.26)

日本出国まで

 残念ながら直行便が取れず東京経由で行くことに。
 朝7:30分過ぎに家を出発、近くのJR駅から快速で新千歳空港まで。9:00前に到着。10:00の便で羽田へ向かう。
 (以降、断りがない限り、すべて日本時間で記述します。なお、深圳(Shenzhen)との時差は1時間)

 「お前は窓側だからな」と吉田に命令。
 小野君はF、私はG、吉田はHとなりました。Hは窓側ですから、私と小野君は通路を挟んで隣です。これはいい。
と思ったら、スカイマークは3列+3列シートなんですな・・・Gは真ん中。せまい!!

 11:30頃、羽田着。
 羽田-成田間はリムジンバスで移動。私は海外旅行の経験が少なく、羽田-成田がこんなに遠いものだとは知りませんでした。バスで75分。なんて不便なシステム。しかもリムジンバスって言ってもただのバス。どこがリムジンだっつーの。
 後で知りましたが、創業当初は外国製バス数台で始めたのでリムジンバスという社名らしい。なお、他にもリムジンを名乗るバスを見かけました。我々素人には実に紛らわしい。商標法違反とかじゃないのか。

 さて、いざバスに乗ろうとすると私と吉田は乗れない。チケットだけじゃなく、カウンターで席を取らないとダメ。一度、小野君とは別れて、我々だけ次のバスになった。
 次のバスは12:30過ぎ出発で1時間15分かかると。成田発の香港行は約16:00の便で2時間前の14:00までにチェックインが必要・・・かなりギリギリじゃん。羽田着と成田発までに最低3時間半空けろ、というのはこのためだったのか。

 道路事情が良く思ったより早く到着。キャセイパシフック(以下CX)のカウンターへ。
 うひゃー、並んどる並んどる。日本人・外国人入り乱れて並んどる。ビジネスやファーストクラスはスムーズチェックインだが、我々エコノミーはひたすら待つ。格差社会よのう。
 まぁ、何かのマンガにあったが、飛行機はビジネスやファーストの利益で飛んでいるそうですから、文句は言えない。サッサと手続きしやがれ。

 チェックインして荷物を預け、さて、昼食にするか出国手続きをするか。
 出国手続きにどれくらいの時間がかかるのか読めないので、昼食は後回しにしたら、蕎麦屋と寿司屋しかない。カレー食わせろ。だんだん成田という空港に腹が立ってきます。
 昼食後、ゲートに移動。妙な無料シャトル便に乗せられる。大した距離じゃないのにこんなモノ作る意味あるのか。動く歩道で十分だと思ふ。

香港から深圳(Shenzhen)

 16:00頃、離陸。逆風が強いらしく、飛行機は時速760Kmくらいしか出ません。遅い。

 TVの映画は字幕はすべて中国語。音声は英語と中国語が大半で、日本語が入っているものはホンの僅か。「I'am legend」を見た。俺は聞いても解らないだろうと音声ナシにしてたが、隣の吉田によると英語音声・中国語字幕でかなり意味は掴めるみたい。失敗。

 やがて夕食。機内食はレンジで温めすぎ。米のアミノ酸結合が崩壊しているのか、とにかくマズイ。ポークも不味い。こんなまずい飯食ったのは初めてかもしれない。吉田も俺もかなり残した。とにかくまずい。
 そして、小野君と俺の席が・・・非常に僅かずつですが、確実に勝手にリクライニングしていく。明らかに故障している。
 CX、もう少し考えてくだされ。ってゆーか、二度と乗りたくない。

 21:00頃、香港着。
 飛行機からあまり夜景は見えなかったが、赤い光が多く日本とは明らかに違う。おそらく蛍光灯の普及率が低いんでしょうな。中国だし。
 ここはイミグレ通過後に荷物を受け取る方式なので、係官に意地悪されると荷物だけ国境を越えてしまう。
 21:30頃、迎えに来ていた雅夫と宮島クンに合流。あれ? 竹村は? と聞くと、なんだか用事があって深圳で迎えてくれるとのこと。

 まずは両替。とりあえず1万円を香港ドルに替えます。688ドルになりました。1ドル14.5円強ですが、面倒なので気持ちの中で15円換算でいきます。

 オクトパスカードを購入。電子マネーと考えていいかな。150ドル。50ドルはデポジットなので、チャージは100ドル。使い方は機械にかざすだけ。とにかく便利。札幌でもあればいいのに。
 このオクトパスカードってのは香港では必需品です。現金をチャージして公共交通機関のほか、コンビニでの買い物にも利用できます。不要になったら残高+デポジット50ドルが返金されますが、購入から3カ月以内は手数料が引かれるらしいです。
 観光客向けに、200ドルで地下鉄乗り放題+20ドルのプレミアム付きのものなどもあるようです。

 香港から深圳に入るために、羅湖(Lowu)に行きます。羅湖に行くには地下鉄を乗り継ぐ方法もありますが、小一時間ほどバスに乗り上水(ShengShui)鐵路站に向かうのが最短・最安ルート。上水からはKCR鉄道で僅か1駅。
 羅湖には、またイミグレがあります。香港は中国に返還されたとはいえ、やはり制度が違うのでイミグレがあるのです。ご丁寧に、香港出国と中国入国の両方のイミグレがあります。両イミグレの間は数百メートルで、間にはわざわざ免税店もあります。そんなモン要らんからジャスコのレジのようにしとけばいいのに。
 竹村の妹さんは英国人ジョンと結婚しています。今回の結婚式が竹村ファミリーが一同に会する最後の機会だろうと、ジョンも来ているのですが、3日前に法律が変わったとかで香港から深圳へ入国できないハプニングがありました。可哀想なジョン。ってゆーか、チベットをめぐる西欧諸国との軋轢絡みじゃないですか? 外交って重要ですのぅ。

深圳(Shenzhen)到着

 なんだかんだで23:00になってしまいましたが、やっと深圳に入りました。外で竹村と再会。
 タクシーでホテルに向かうのですが、タクシー乗り場まで結構歩く。疲れているのであまり歩きたくありません。すると、察してくれたのか白タクと交渉開始。
 しかし、あっさりと交渉決裂。相場の5倍くらいの料金を提示されたらしい。

 すると別の怪しい男が近づいてきた。マイクロバスで行かないか、と。竹村に言わせるとこれも高すぎるとのことだったが、それでも日本円にすると1,500円くらいだそう。6人乗って1,500円。タクシー2台に分乗するより安心なので交渉成立。
 路地裏に連れて行かれる。乗ったら最後、拳銃で脅されて荷物・パスポート奪われてしまうんじゃないか、と不安になった。やがてやってきた1BOXカー。どこがマイクロバスだっつーの。

 高速道路らしいでかい道を走りますが・・・とにかく中国の車は我々が乗ったこの車を含めてマナーが悪い! ってゆーか、マナーなんて存在しない。車線は無視、速度が出ていないときは4車線の中に6台くらい入ってる。隙間さえあれば車の頭を突っ込んでくる。脇から合流してくる車も、一時停止なんかしない。あぁ、ぶつかるって・・・ブレーキを踏んだ方が負け。まさにチキンレース。
 激込みの高速道路の脇を人が歩いている。バスに轢かれるんじゃないかというくらい。横断してくるヤツもいる。荷台付きの自転車が車線の真ん中を走っている。何回、事故ると思ったことか・・・深圳にも遊園地はあるそうですが、日本人は行く必要ないなこれだけで十分。
 深圳では一日中クラクションが鳴らされます。3秒以上静寂が続くことはありません。音量は大きいです。基本的に日本車は音量が小さく、買う際に改造を求められることが多いそうです。
 しかし、それだけクラクションが鳴らされると、お互いに慣れたもので大してどけたりしません。ハッキリ言って、クラクションの意味ないと思います。全廃してはどうでしょう?

 やっと繁華街のホテルに近づいた。大渋滞。もうホテルは見えているので、「後は歩く」といっても運転手は聞き入れない。ホテル前にバッチリ付けることでチップを期待しているんだろう(やらんけど)。大渋滞の中、Uターンを始めた。もちろん対向車線からはクラクションの嵐。切返すためにバックしようとすると、隙間に後ろの車やバイクが入ってきている。それでもバック。

 俺が大声出さなかったら何人か轢いてたと思う。

 24:00頃、やっとホテルに到着。
 ホテルは、凱利莱(カーリーライ)酒店ってトコ。スタッフは日本語・英語が僅かに通じる。中国としてはかなりいいホテルで、竹村の会社はよくこのホテルを使うみたい。
 ここでまた1万円を人民元に両替、640元くらい。1元15.5円くらいか。宿泊費は朝食付で260元程度、4,000円というところ。
 このホテル、英語名はKINDLION HOTELと名乗っています。親切なライオン? 意味が解りませんし、カーリーライをKINDLIONじゃラ行が1個足りないじゃないか。
 しかも名刺にあったこのホテルのHPアドレスを打ち込むと・・・独自のコンテンツは何もなくドメインを売りに出してたりします。日本じゃ信用問題に関るのでこのようなコトはホテル業界としてありえませんが、所詮は中国です。

飲茶

 荷物を部屋に置いてロビーに集合。
 俺はロクに部屋も見ず、荷物をポンと置いてきただけなので判りませんでしたが、宮島クンの部屋はWベットで枕が2つ、雅夫の部屋は枕が3つあったそうです。いろんなプレイができそうですな。
 笑ってしまいましたが、後で見ると、俺の部屋は枕が4つあった。(彼らもよく見ると4つあったらしい)

 ホテル向かいの店で飲茶。
 現地時間ではまだ23:00頃とはいえ、札幌では考えられない街の熱気。開放感に満ち溢れている。店内も大賑わい。日本でもおなじみの青島(チンタオ)ビールで旅の無事と初めての出会い、竹村との再会と結婚など、いろいろなものに乾杯。

 大きめの急須が運ばれてきた。まず、中国茶で箸を洗うらしい。
 箸くらい洗っとけや、と思いましたがもちろん洗われていて、ただの習慣のようです。
 箸を洗うとボタボタとテーブルクロスにお茶がこぼれた。ベチャベチャになったけど、そのためのテーブルクロス、という割り切った考えだそうです。

 好きなものを注文。当然、中華料理。今、日本では毒物ギョーザ事件があり印象は悪いが、まぁ、これだけの人が食べているので即効性の有害物質は入っていまい。遅効性の可能性は気にしないことにします。特に小龍包ってゆーの? シューマイはエビがプリプリしてて、すばらしい旨さ。

 日本ではスペアリブと鶏肉の一部以外、肉に骨はまずついてないが、中国は動物は基本ブツ切りで、そのまま骨がある。一人一人の皿は取り皿ではなく骨置場で、日本でいう取り皿の役目はレンゲの入った茶碗です。ちょっと食べにくいかも。

 1時間半ほど歓談し精算。竹村の奢りだが、6人で合計2,400円程度。日本なら1人2,500~3,000円はする。これでもかなり高い方の店なんだとか。そう言われてみれば、照明も明るく店員の女性は若くカワイイです(ってゆーか、化粧っ気がないのでやたらに若く見えます)

按摩1

 店を出て、竹村から中国名物の按摩の提案。ちなみに2:00。
 さすがにみんな疲れてきた。3人はホテルに戻り、俺と吉田はついて行く。

 ちょっと高級な按摩屋が選ばれた。贅沢にも個室を注文。個室マッサージ・・・エロイ想像をしたが、3人一緒の個室。
 では始めます、と言わんばかりに若い男が3人並んだ。あれ、女のコじゃないの?

 「女にしてくれ!」と竹村に頼む。竹村は「男の方が力があって気持ちいいよ」と言うが、足裏には神経がたくさんあって、そんなに力無くても気持ちいいの。だから、女がいい。
 結局「3人とも女にしろ」と竹村が指示。アイアイサー、とばかりに退出する人民解放軍の精鋭達。

 再び入ってきたスタッフ。女は1人しかいないそうで、残り2人はさっきの男。なので俺に女が割り当てられたキツメのちょいオバさんが。あぁあ。もう、どうにでもしれくれってんだ。

 まず中国茶で足を洗う。贅沢ですね。竹村の水虫にも良さそう。
 1通りマッサージ。気持ちいい。少し痛くて声が出てしまう。

 マッサージ後、一度、水蒸気サウナのような桶で足を温める。竹村は寝ていたが、蒸気が少々熱い。十分に汗腺が開いたところで、今度は生姜のすりおろしを脛から足首までどっさり盛りつけ、その上から蒸しタオルで生姜成分を毛穴から足に吸収させていく。
 竹村は「これでホテル帰って寝ると、足がポカポカ暖まって、最高に気持ち良く寝られるぞ、シャワーで洗うなよ」と言う。なるほど・・・確かに効きそう。
 しかし・・・数分経ってくると、痛い。暖まるとかより痛い。特に足首の辺りがヒリヒリジンジン。

 ここで正直に白状します。
 痛くて寝れそうにないのでホテル帰って速攻で洗いました。竹村クン、申し訳ない。

 ちなみに、1時間半くらいやって料金は48元。足マッサージとしては最高級プランだが700~750円くらい。札幌では20分2,100円、1時間だと4,800円くらいなので、比べようもないほど安い。

 ホテル戻って寝たのは4:00。疲れたー。

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