Dr.Magieの中国日記

1月23日(金)

Magieの武漢旅行(出会いの続編)


さてさて、今回は中国の武漢市の旅行記です。
昨年、マカオで知り合った(元自殺志願の)女友達。
彼女の田舎が武漢市でそこにちょいと里帰りするというので付いて行ってみることにしました。
(ちなみに今回の旅行は旧正月の休暇を利用していて他の同僚は当然、日本に帰国します。僕も会社には帰国すると報告しています。)




まずは、電車の券の手配。今は旧正月の帰省ラッシュの真最中。
当然、すぐに買おうと思ってもそうそう買えるものではありません。
こういうときはダフ屋さんを利用しましょう♪
と、いうわけでシンセン市の駅前へ。
ここではダフ屋とそれを取り締まる警察官と帰省客とがイタチごっこをしている。
警察は躍起になってダフ屋を取り締まろうとするが、
券がないと帰省できない人たちがそれを許さない。
と、いうわけで駅前のあちらこちらで券の売買が行われている。
僕も翌日の午後4時頃の寝台列車の券を手に入れることができた。
(通常季節の倍近い価格。)




そして翌日。中国での列車旅行は僕もはじめて。
僕のイメージとしてはメチャクチャ人がいて、すぐにモノを盗まれる印象が強いため、緊張して駅へ。







しかし、駅の中も電車の中も普通。
そりゃ、混んでいることは混んでいるが全席指定なので定員以上は乗れないし、
寝台も昔の日本の寝台列車で3段になっている2等寝台と同じ感じ。
(今の日本であるのかな?)
むしろ、レールの幅が広い分こちらの方が寝やすいかもしれない。
まあ、寝台にカーテンが付いていないのがそれらしいといえば、
それらしいのだけどその辺は中国なので気にしてはいけない。
(ちなみに画像の娘は一番上の寝台にいた娘で僕に何ら関係ありません。)





そして、朝の5時半武漢市着。





サ・・サムイ・・・・





僕の中国の知識が浅かったせいで到着してから気づいたのだが武漢市は結構サムイ。
シンセン市が亜熱帯で暖かかったのに対し、武漢市の温度0度。しかも、真っ暗。

ちなみに上の画像は駅前で何やら食べ物を売っているおっちゃんの画像。
食べたいとは思わなかったが後ろ姿が妙に渋かった。





ひとまず、友人宅に行き(暖房設備なし。)仮眠をとる。
ちなみにその友人が何故、田舎に家があるかというと
まだ田舎の国の会社に所属していることになっていて(当然、出社はしていない)
そこの社宅というわけだ。しかも、わずかながらも給料も出ている。
この辺あたり、中国独特のシステムというか、ムリヤリ公務員というか・・・
まあ、本人も「変な話なんだけどね。」といっているところが面白い。
(下画像が友人宅。{奥右}作りは古く、炊事場は別所。)

ところでこの友人宅、風呂場がない。
中国では比較的当たり前の話、体が洗うところとトイレが一緒。
トイレの和式便所みたいな便器の上にタライを置いて
そこにお湯を入れて体を洗うのだ。
正直、日本人にはかなり抵抗がある。
(ちなみにシンセン市の会社の寮にはキチンと洋式バスと洋式トイレが別れている。)
僕自身も中国の普通のホテルは日本と同じなので知らなかった。
(と、いうか考えたことがなかった。)





そんなこんなで、中国生活に慣れているつもりだった僕もカルチャーショックを受けてしまうことが今回は多々あった。
(どちらかといえば、観光よりもそちらの方が僕にとっては収穫。)





まあ、考えてみれば日本でもいろいろな地方があり
その地域の習慣だけで全ての地方に通じるはずがないのに
国土も人口も10倍以上ある中国で一都市に生活しただけで
中国の生活を把握できるはずがない。
当たり前の話だ。





ああ、すっかり話がそれてしまったのだが旅の観光に話を戻そう。





またまた、自分の無知をさらけ出すようで格好悪いのだが
観光最中に初めて武漢市に長江が流れていることを知る。

長江を見るのは生まれて初めてなのだが、何故か一目で気に入ってしまった。
流石は長江というべきか、僕の思いこみのせいかは定かでないが・・・





長江を見ていたらあっという間に時間が過ぎてしまい、一日が終わってしまった。





二日目、初詣に行ってみる。
(初詣というかどうかは知らんけど。)
中国の正月の過ごし方で、感じたのは
昔から様々な交流があり似たような文化を持つだけあって
正月(旧暦)の寺院へのお参りなんかはそっくりだ。
(道教とか入っていて宗教的には微妙に違うのだけど)

上画像がその風景。寺院内では占いとかもしてくれる。(有料)





ちなみに僕の占いの結果は
「目標に対しては様々な難関が発生するが強い意志を持って進めば達成する。」




あと、3日目も何カ所か観光したのだが観光自体より街の雰囲気が楽しかった。




僕が住んでいるシンセン市は経済特区に指定され
人口が何百万人といて
(正確な人口は不明。500万人以上はいると予測される。)
都市成長率だけ見ると上海市を凌ぐ勢いだ。




当然、あちらこちらの地方から様々な人たちがきて働いているのだが、
活気があり皆忙しそうに働いている。




しかし、ここ武漢市ではどうだろう。
明らかなのは時間がシンセン市よりゆっくり流れていることだ。
シンセン市では高層ビルやマンションばかりだけど、(つまり、平屋がない。)
武漢市では建物の高さも低く、平屋も多い。




道では人がのんびり談笑しており、ちょっと街から外れると

姉弟が仲良く線路の上を歩いて家まで帰る。




ただ、経済化の波はここら辺でも押し寄せていて
あちらこちらで高層ビルやら、マンションとかの建設が真っ盛りである。 日本の60年代もこんな感じだったのかなーとか、考えちゃったりする。




そんなこんなで4日目にシンセン市にまた、寝台列車で戻る。




今回の旅行で中国にたいする認識の甘さというか、
まだまだ中国という国を理解していないことを痛感した。 これからも時間があるときは中国を自分で感じていきたいと思う。

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