Dr.Magieの中国日記

4月12、13日(土、日)

Magieと4カ条の御誓文







今回は画像無しです。事務所にデジカメ忘れてきた・・・






最近、SARSという肺炎が流行っているらしく日本では結構な騒ぎになっているらしい。
その発祥地の中国の広東省に住んでおり、しかも今騒ぎになっている香港まで1時間ほどのところとなれば、
日本では今、イラクの次に行きたくない地域に上げられてもおかしくないだろう。






まあ、住んでいる僕らは普通と変わらない生活を過ごしているわけなのだが、
社長から全社員に連絡があった。
要約すると下記のとおりである。









僕くらいの年齢だと会社の若手の手本となるように気をつけなければいけないので、
この上記4か条をキチンと守ることを心に誓う。
ええ、守りますとも。






さて、その晩。他の工場の日本人の若手の一人が会社を辞職することになり、
送別会を開くということなので参加する。
まあ、例によって手品道具を仕込んでいたのだが、結構暑くてあまり服を着ていけない。
すなわち、ポケットの数が少なくてネタが持てない。困ったぞ。






さんざん考慮した結果、マスクを持っていかないことにする。
まあ、僕の手品を楽しみに待っている人たちがいるのだ。
これは仕方のないことであろう。






さて、送別会も無事終わり、
酔いつぶれた後輩を寮まで連れて帰り少しくつろいでいたら電話が入る。
誰かと思ったら香港の友人(日本人)だ。
近くにいるとのことなので飲みに行こうかという話になる。
もう一人の同じ会社の友人(前回、金を貸した奴。)と、三人で飲みに行くことになる。






っで、同じ会社の友人が知っているカラオケに行くことになる。
三人で飲むのはおそらく5年ぶりだろう。
まあ、旧交を温めるのだ、しょうがない。きっと社長も許してくれるに違いない。






と、いうわけでそいつが知っている(僕は初めて)店に行くと・・・・
あれ、何故か看護婦さん
日本ではそういう店があるが中国であるとは・・・。
しかも日本人向きの店で・・・。






最初に入ったらちょいとびっくりしたが中で飲む限りは普通のお店。
ただ、コスチュームが看護婦なだけ。(他の店は大体チャイナドレスである。)
あとは、久々の再会なので女の子たちをほとんど気にしないで勝手に盛り上がる。
何せ、年上と行くと気を使うし、若手と行くと面倒を見ないといけないので気楽に飲めるのは久々なのだ。






と、いうわけで結構早いペースでガンガン飲む。
そして、お勘定。






「これ、先月借りた金。今、返すよ♪」
いきなり、会社の同僚がニコニコと金を渡してくる。お勘定の値段よりやや高い。
「オー、金持チダネー! 凄イネー!」
これは、香港の友人・・・シマッタ、これが狙いだったのか。こいつらは・・・。
付き合いが長くてもこの辺は変わらない・・・。
同じ会社の同僚は前に僕が死にかけた病気にかかった時、
僕を香港の病院まで担いで行ってくれたことがある。
(注。比喩ではない。自力で動けなかったので本当に担いで行ってくれたのだ。
香港の友人は僕が香港の病院で入院している時にさんざん世話になっている。
2人ともいい奴なのだが・・・)






と、いうわけで2人分奢って(約2万円くらい。)香港の友人と別れ、
同僚と疲れたから按摩してから帰るかということになり、按摩屋へ。(午前3時頃)
横たわって按摩してもらうと気持ちが良くなり・・・気がつくと朝7時
隣で熟睡している友人を起こして飲茶してから友人と別れ寮に帰る。(およそ8時。)






シャワーを浴びて考えてみる。
今日は確か会社の中国人の同僚たちと僕の奢りで飲みに行く予定だったはず。
マズイ・・・・昨日の晩、金を使いすぎた。なんとかしなければ。






結論。マカオに行くことにする。これは不可抗力である。
中国人と日本人の友好のためだ。
国際的な視野でみれば社長も笑って許してくれるに違いない。






9時に寮を出て時間がないので船で行くことにする。
船で行ったほうが一時間ほど早くマカオに着くのだ。
ついでにその船の中で、前の晩にガンガン酒を飲んで睡眠不足の時に揺れる船に乗ると、
ロクなことにならないということを学習する。

・・・いやマヂに。(ちなみに帰りはバスで帰りました。)






マカオに12時に着き、早速カジノへ。
ディーラーがマスクをしているのが笑える。
およそ昨日の飲み代を取り返したところでとっとと帰る。
午後五時過ぎに寮に帰ってくる。






っで、六時から飲みに行く。
エー、お気づきかもしれないが僕の体調この時点でかなりツラい状況である。
昨晩からほとんどノンストップで動いているので・・・。






しかも、これから待っているのは乾杯の嵐である。
まあ、会社のあるフロアーの飲み会で、半分僕が話を持ってきて
「飲みたい奴だけ来なっ。」ってな感じだから7,8人くらいかと思ったら・・・。











18人来やがりました。
さすがに体調に自信がなくなり、とっさに頭の中で作戦を立てる。






さて、飲み会スタート。早速、「乾杯!」が始まる。
ご存知のとおり乾杯というのは中国では杯を乾すこと。すなわち、イッキである。
女の子が多かったので少し安心していたのだが、そうは問屋がおろさない。
飲めない子も無理して僕と乾杯してくる。






ある意味、僕は恨まれているのかも・・・。
もう判りきっていることなのだが僕1人だけ集中攻撃を受ける。
1人1回乾杯したとしても最低18回・・・
死ぬかもしれない・・・。






さて、作戦実行である。
まず大学時代に使っていたのだが具合が少しでも悪くなれば自分から吐いてしまうのである。
しかも、トイレに何度もいけば女の子は同情してくれて手加減してくれるかもしれない・・・。






結果、トイレから帰るたびにすぐに乾杯。
女の子はその飲み会では13人ほどいたのだが、
誰も僕の体調を気にしていないようである。
逆に、ニコニコしながら乾杯してくる。
むしろ心配してくれているのは男連中だったりする。
言うまでもなく、この作戦は失敗である。






次の作戦の実行にとりかかる。
日本から持ってきた手品道具で水をビールに見えるようにする薬品を手に忍ばせ、
こっそりと水をビールに変え、そのコップで(中身は水。)で乾杯するのだ。
ただ、この作戦はそこそこ使えるのだが、乾杯後、すぐにビールを注がれ次の乾杯に移るのでコップをすりかえるタイミングが難しい。
しかも途中から本気で酔っ払ってしまい、どこに薬品をいれたか忘れてしまうほどである。






何とか、生きながらえながら一次会は終わり。
この人数で飲み食いして勘定は日本円で1万円ちょっとである。
中国は安いところは安いが高いところは日本と変わらないので、全ての物価が安いとは言い切れないのだけど、
ローカルと飲み食いすると日本では考えられないくらい安くすむことが多い。
ちなみに中国ではワリカンが比較的少なく、誰かの奢りというのが多い。






っで、2次会はカラオケボックスみたいなところで大部屋を借りて皆で騒ぐ。
(といいつつ僕は半分寝ていました。)
勝手に騒いでいる中で「若い連中はやはり元気だな。」と、感じる。
ちなみに今日の飲み会30歳過ぎは僕だけである。
そこも、僕が奢り(と、いっても2千円くらい)解散。
今日、中国人18人に奢ったお金は昨日の日本人2人に奢ったお金より少ないのである。
それでも普通の工員の月給くらいなのだ。
と、寮に帰るまで真面目にこの問題を考えていたのだが寮に帰った瞬間に熟睡。
あー疲れた。

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