さてさて、2月14日はバレンタインデー。
当然、僕自身は当日になるまで気づくはずもなく、ごく普通に朝を迎えたのだが・・・
まず、携帯に中国人の友人(男)からハッピーバレンタインデー！とメールが入ってきて「ああ、今日はバレンタインデーかー」と気づく。
実をいうと中国ではクリスマスにカップルのイベントというのはあまりなく、友人達だけで飲んだりというのが普通だったりするのだけど、なぜかバレンタインデーに関していうと日本人のクリスマスイブ的な感覚で恋人たちの日というイメージが強いらしい。
（ただし、ご存じの方も多いかと思うが女性から好きな男性にチョコレートを贈るというのは日本だけである。）
まあ、自分にはたいして関係ないからと深く考えていなかったら、朝から職場の連中（中国人）にやたらと、
「お前は今晩どこに行くのか？花は買っていないのか？」
と聞かれる。
そう、中国では男が女の子に花（しかも薔薇の花なのだそうだ）をプレゼントするのが慣習らしい。商売上手の中国人、やはりこの日だけ花の価格が数倍に跳ね上がるそうだ。
朝からあまりにも多くの中国人に聞かれたので不審に思い他の日本人に尋ねると、どうやら僕だけが集中的に聞かれているのが判明。
テメェら、賭けてんな・・・
「彼女いないから関係ないよ。」
と毎回答えていたが
「だったら俺が探してこようか。」とか「あの子はどうだ？ 今晩夕食を誘ってみろ！」
となかなか好き勝手なことをいい始める。
うーん、なんとなくなのだが本当の好意でいっているのが5％くらいで残りは面白がっている気がする。
まぁ、数少ない日本人で一番僕が中国人たちと雑談するのが好きなので聞きやすいとは思うのだけど・・・・
あんまり、何人にも聞かれたので休憩時間中に
「この子はどうだ？今晩夕食誘ってやれば？」といわれたその子に
冗談で「ああ、いいよ。今晩あなた夕食に行くかい？」
と誘ってみた。
頬を赤く染めながら全力疾走で作業現場から逃げ出す彼女。
忘れていたが中国人の女の子は非常にウブな子が多く、小学生の恋愛感覚みたいなことがある。
・・・・・。
そんなこんなでいつも通りに午後八時すぎても普通に仕事をしていたら工場長から呼び出し。
「おい、今夜はバレンタインデーだから飲みに行くぞ!」
いやその、よく理由がわかんねェッス・・・。